世の中には「オナニー」に関する様々な噂がはびこっています。
「信じるか信じないかは貴方次第です」
とは言うものの、間違った噂で被害を被りたくはないので、噂の真偽をしっかりと確かめたいと思います。
射精直後のおしっこはガンになる
射精直後の排尿は少し出にくい感覚があるため、こういった噂が広まったと思われます。
多くの医師の見解では、射精直後の排尿は尿道にたまった不純物を洗い流すので、射精後は逆に早いうちに排尿することを推奨しています。
射精後30分以内が理想的とのことです。
したがって「射精後のおしっこはガンになる」は嘘です。
オナニーはガンを予防する
米ハーバード大学の研究結果から派生した噂です。
内容としては「1カ月に21回以上射精した場合、前立腺がん発がんリスクが、約2割低くなる」といった内容です。
前立腺は精子を守る前立腺液を分泌する大切な生殖器としての機能があり、射精と前立腺がんとが関連しないわけがないという発想からの研究です。
お偉い学者たちが言っていることなので、いい加減な内容ではないと思いますが、実際に研究結果を発表した研究チーム曰く、
「まだ研究中で、射精と前立腺がんの因果関係が証明されたわけではない」
と言っているので、すべてを鵜呑みにできる内容ではありません。
したがって「オナニーはガンを予防する」は、私ごとき一般人に真偽は分かりませんが、決して科学的に証明された訳ではありません。
オナニーをしすぎるとニキビが増える
オナニーがニキビと関連があることは事実です。
ニキビの原因の一つに男性ホルモンの分泌が関与しており、オナニーが男性ホルモンに影響を与えていることも間違いありません。
しかし、オナニーが影響する男性ホルモンはテストステロンになりますが、テストステロン自体はニキビに影響することはありません。
テストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することで生成されるジヒドロテストステロンがニキビに影響を及ぼします。
5αリダクターゼの量には遺伝による個人差があるため、思春期のニキビが多い人と少ない人の違いが出てきます。
つまり、オナニーによるテストステロンの分泌がニキビの原因ではなく、ジヒドロテストステロンの生成がニキビの原因ということになります。
ジヒドロテストステロンは日々のストレスや運動不足によって生成されるので、健康的な生活習慣を心がければ何回オナニーしても大丈夫です。
したがって「オナニーをしすぎるとニキビが増える」は、オナニーのしすぎが直接的原因ではないということになります。
オナニーをしすぎるとハゲる
これも上記ニキビの件と全く同じ理由になります。
したがって「オナニーをしすぎるとハゲる」は、オナニーのしすぎが直接的原因ではありません。
健康的な生活習慣を心がけてジヒドロテストステロンの生成を抑制しましょう。
オナニーとテストステロンとの関係は下記記事を参考にしてください。

オナニーをしすぎるとバカになる
ネットが普及する、ずっと以前から言われ続けている噂です。
そもそも「バカ」の定義が明確ではありませんが、オナニーによって「脳細胞を破壊する」と解釈するなら、オナニーにそんな破壊力はありません。
おそらく「エロい事ばかり考えていたら勉強がおろそかになるよ」といった教訓めいた迷信だと思われます。
オナニーをしすぎると死ぬ
海外のメディア記事が発端となった噂で、「テクノブレイク」という名称まで付いています。
記事の内容では42回の連続射精で死をむかえたとのことですが、死因は寝食抜きでオナニーを続けたことによる衰弱死ということらしいので、射精回数によるものかどうかは定かではありません。
これ以外にもオナニー中の死亡例は意外と多いですが、いずれもオナニーそのものではなく道具の使用などによる外的要因によるものとのことです。
したがって「オナニーしすぎたら死ぬ」は、射精回数ということではなくオナニーのプレイ内容によっては死亡するケースもあるという事です。
成長期のオナニーは身長が伸びなくなる
精液に含まれる栄養素が失われることで、成長が阻害されるということから広がった噂だと思われます。
実際は精液の栄養素の量は微々たるものなので、それが原因で身長が伸びなくなるとは考えにくいでしょう。
そもそも成長期の男子なら、たとえオナニーしなくても夢精して勝手に精子を排出してしまいます。
したがって「成長期のオナニーは身長が伸びなくなる」は、真偽を確かめる以前に射精は避けられない現象だから気にすること自体が無意味なことです。
オナニーでちんちんが曲がる
多くの男性のペニスは、よく見てみると多少なりとも曲がっていたり、ねじれていたりします。
一般的に、ほとんどの場合は生まれつきのものであり、オナニーによる弊害ではないとされています。
しかし、オナニーによって海綿体を包む白膜が傷つき、ペニスが変形してしまう事例は実際にあります。
ペニスが変形するオナニー方法の代表格であるのが「床オナニー」です。
床オナはペニスの変形だけでなく様々な性障害を引き起こす原因なので、是非とも改善をお勧めします。
しかし、たとえペニスが曲がったりしていたとしても、性交渉に支障をきたさないレベルなら全く気にする必要はありません。
みんな曲がってますから。
女性という生き物は、男性の想像をはるかに超えてペニスの形状に興味がありません。
だってみんな曲がってますから。
ただし、ピストン動作中に頻繁に抜けてしまうなど、性交渉に支障をきたすレベルで曲がっている場合は問題があります。
自力で曲がりを修正するのは困難ですので医師に相談しましょう。
したがって「オナニーでちんちんが曲がる」は、オナニーの方法によっては曲がってしまう可能性があるということになります。
危険なオナニー方法については下記記事を参考にしてください。

精液は出しすぎると空っぽになる
これも昔からある噂で、「最後には赤い玉が出てカランとなって打ち止めになる」などという都市伝説を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
基本的に精液は常に作り続け、年齢や累計回数によって出し尽くすことは無いとされています。
赤い球に関しては血の混じった精液のことかもしれませんが、これは打ち止めではなく病気の可能性があります。
もし何度か見かけることがあったら医師に相談した方が良いかもしれません。
したがって「精液は出しすぎると空っぽになる」は噓です。
オナニーすると痩せる
オナニーで射精することによってエネルギーや精液の栄養素が浪費されることから発生した噂です。
残念ながらオナニーで消費されるエネルギーや精液に含まれる栄養素は微々たるものなので、ダイエットなら運動する方が効果的です。
しかし、エネルギーや栄養素が失われるのは間違いないので、やらないよりはやった方が痩せるのかもしれません。
したがって「オナニーすると痩せる」は、嘘ではないかもしれませんが、実感できるほどの効果が見込めるとは思えません。
まとめ

一昔前まではオナニーに対してマイナスの噂が多かったように思います。
これはオナニーという行為自体が「恥ずかしい」「うしろめたい」といった負のイメージが大きかったからかもしれません。
ところが現代医学ではオナニーを推奨する流れが大勢を占めており、今では地上波のテレビでも多くの医師が「オナニーはしてください」と言い放っています。
根拠のない噂に惑わされず、有意義なオナニーを楽しみましょう。
ただし「過ぎたるは及ばざるが如し」ですので、過度なオナニーにはご注意ください。

