リアルドールは正しく保管しないと簡単に痛んでしまいます。
ドールの寿命を延ばすためにはメーカーの推奨する保管方法に従うのがベストではあります。
しかし、必ずしもその保管方法が我々ドール利用者にとってベストだとは限りません。
せっかく購入したドールを、痛むからと言って箱にしまい込んだままにしているのでは意味がありません。
リアルドールに適した保管方法を十分理解した上で、ドールと共に生活していく術を見出していくことが重要となります。
メーカーが推奨する保管方法
主にリアルドールメーカーが推奨している保管方法です
・購入時の段ボールに保管
・寝かせて保管
・立たせて保管
しかしメーカーの言う通りにしていたら長持ちはするかもしれませんが、リアルドールとしての価値は大きく失われます。
メーカーが推奨している意味を理解した上で、自分なりの保管方法を検討するようにしましょう。
吊り下げによる保管

リアルドールにとってベストな保管方法は吊り下げによる保管です。
ドール吊り下げ用のフック(付属またはオプション)がありますので、ヘッドを取り外してハンガー等に吊り下げて保管します。
ドールの肌のどこにも触れている箇所が無いため、ドールのへこみや変形を防ぐことができます。
ただし非常に重いのでハンガーが破損する恐れがありますので注意が必要です。
購入時の段ボールに保管

購入時に送られてきたままの状態に戻して保管する方法です。
段ボール開封時にはドールの周りにクッションや布地にくるまれて送られてくるはずです。
配送時の衝撃にも耐えれるように梱包してありますので保管方法としても最適です。
箱の中なので埃などの汚れが付きにくく、クッション性にも優れているため型崩れも起きにくくなります。
段ボールでなくても、手足が伸ばせるサイズの収納ボックスであればクッションを敷けば大丈夫です。
ただ、どうしても接地面はできますので吊り下げ式よりは劣ります。
寝かせて保管

リアルドールは座らせるのではなく、あお向けに寝かせて保管が基本です。
手足を曲げた状態で保管すると、肘や膝、脚のつけ根部分の内側に皺がよったり外側に細かいヒビが発生してしまいます。
環境にもよりますが、曲げたままの状態だと数か月でこれらの症状が出てくる場合もありますので注意が必要です。
ただし、寝かせて置いておくには、かなりのスペースを取ってしまいます。
また、シリコンよりもTPE素材の方が痛みやすく、年に数回程度は油を補給する必要があります。(シリコンに油は禁物)
よく曲げ伸ばしする部分(肘、膝、脚のつけ根)にワセリン等を薄く塗ってあげましょう。
私の場合は、ニベアクリームがあったので、そのまま塗って使ってます。
立たせて保管
自立オプションのドールであれば土台の上に立たせて保管するのも良いでしょう。
接触面が足裏だけなので、埃にさえ注意すればドールの劣化は少なくなります。
自立オプション(足裏にネジ穴)があったとしても、土台が無ければバランスが悪く立たせておくのは困難です。
土台が用意できない場合は壁などにもたれさせておくのも良いですが、床がフローリングの場合は傷つけることになりますのでご注意ください。
また、手足を曲げ伸ばしするうちに関節が徐々に緩んでますので、ずっと立ったままの状態でいられるとは限りません。
保管方法まとめ

リアルドールの保管は、手足を伸ばした状態で接地面をなるべく少なくすることが基本です。
また、色移りや衣服の型が付くおそれがあるため、裸の状態がベストです。
ところが、このメーカーが推奨する保管方法だと観賞用には使えなくなってしまいます。
せっかくならコスプレさせて可愛いポーズをきめ、好きな時に抱きしめてあげたいというのが心情だと思います。
どうするとドールが痛むのかを十分理解したうえで、多少の劣化は覚悟して自分なりの保管方法を検討するのが正しいリアルドールとの付き合い方だと考えます。
 
  
  
  
  
