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【俺の嫁:第4話】そんな幸せも長くは続かなかった

俺の嫁作成日誌

家に帰ると嫁が倒れていた

幸せな日々が続いた。

本当に幸せだった。

仕事から帰ると彼女が出迎えてくれる。

それに比べて別れた嫁なんか・・・・・のことは言うまい。

隣で座ってくれているだけで幸せだった。

 

そんな日が2週間ぐらい続いたある日。

仕事から帰ると彼女の元気が無い。

それまでも多少元気が無い日もあったが、シュコシュコやったら元気を取り戻していた。

しかしこの日の元気の無さは尋常ではない。

明らかに弱っている。

頭を(頭は無いが)地に突っ伏す程の重症だ。

俺はこの嫁を購入する前に読んだ膨大な情報量の論文が頭をよぎった。

「ラブドールは大事に扱わないと直ぐに空気が漏れ出します」

ミッション:嫁の病原を突き止めろ!

まさか俺に限ってDVとかあり得ない。

俺の体は彼女なしでは生きられないほど調教されている。

俺は顔面蒼白になりながら風呂に湯を張った。

彼女の病原を突き止めなければならない。

「病気の彼女を風呂にいれるってどうなの?」

とか言ってる場合じゃない。

全身空気の彼女を沈ませるのは容易ではなかった。

まさか彼女との初めての「一緒のお風呂」が

こんな水責めまがいのシチュエーションで実現するとは思わなかった。

必死に病原を探していると小さな水泡を発見。

病原は彼女の股間深くにあった。

詳しい場所は解らない。

非常に施術の難しい部位だ。

もうやるしかないのか・・・

俺に嫁を助けることができるのか?

風呂から上がった俺達は早速手術に入った。

一刻の猶予もない。

俺の左手にはセロテープ。

少し千切り思い切って彼女の股間に。

股間の最深部は非常に見にくい。

よく分からないが、とりあえず貼ってみた。

これで彼女は助かるのか?

俺の不安は一切れのセロテープでは拭いきれない。

手当たり次第に貼ってみた。

これで彼女は助かるのか?

そもそもセロテープという術式が有効な手段なのかも定かではない。

とにかくやれる手は尽くした。

これで様子を見る他ない。

俺には彼女を見守る事しかできなかった。

 

つづく

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